ホルムアルデヒド測定

説明: 理研 「デジタル ホルムアルデヒド検知器 FP−30」

理研 「デジタル ホルムアルデヒド検知器 FP−30」

厚生労働大臣指定測定器
ビル衛生管理法の政省令改正で建築物環境衛生管理基準が見直されたことを
受け、厚生労働省は平成1557日、厚生労働大臣が指定することと
されていたホルムアルデヒドの測定器の第一弾として56種を告示しました。
測定器の指定は、専門家によるワーキンググループが精度や感度、安定性などを
総合的に判断して行われました。施行は61日から。
生活環境研究所は56種について比較検討した結果、従来から扱っている
1
2種と新たにデジタル式で低価格のホルムアルデヒド専用測定器を追加しました。

指定により大幅に検査費用が低減
従来は現場の空気に含まれるサンプルガスを採取し、そのガスを研究機関に
持ち帰り高額な分析装置にかけていたため、検査結果が出るまでに数日を要し、
検査コストも1回の検査あたり5万から10万円かかった。
厚生労働省が簡易測定器を指定したことで、大幅に検査費用が抑えられる。

<FP-30の特長>

厚生労働省ホルムアルデヒドの室内環境基準値0.08ppm(30分平均値)
の簡易測定に最適

公定法に近い「高精度」 : 「分解能 0.005ppm」
公定法との比較 「フィールド(新築マンション)での測定例」

測定場所

FP−30

DNPH法

室  内

0.020ppm

0.025ppm

もの入れ

0.030ppm

0.03 ppm

タ ン ス

0.040ppm

0.05 ppm

*DNPH法:ジニトロフェニルヒドラジン検出法(公定法)

「検知 TAB(タブ)」
 
検知TABを用いた新しいポータブルガス検知器(試験紙光電光度法
 本検知器は、慶応義塾大学理工学部鈴木孝治教授の研究グループ並びに
  (財)神奈川科学技術アカデミーの協力により開発されたものです。
 
「干渉ガスの影響がほとんど無い」
 反応液がホルムアルデヒドだけに反応するため、正確な量を計測できるのが
 最大のポイント
 雑ガスに対してほとんど干渉を受けず、ホルムアルデヒドガスのみを選択的に
 検出することが可能。

<干渉ガス特性(主なもの)>

ガ ス 名

ガ ス 濃 度

FP−30 指示値

トルエン

1%

0ppm

キシレン

1%

0ppm

ベンゼン

1%

0ppm

エチルベンゼン

8800ppm

0ppm

スチレン

1000ppm

0ppm

フタル酸---ブチル

80ppm

0ppm

アセトアルデヒド

100ppm

0ppm

一酸化炭素

50ppm

0ppm

二酸化炭素

1%

0ppm

二酸化窒素

10ppm

0ppm

塩化水素

1ppm

0ppm

アセトン

1%

0ppm

アンモニア

25ppm

0ppm

「簡単操作」
 検知 TAB をセットするだけ、スイッチONですぐ測定!

「デジタル表示」でガス濃度を直読
 計測値は見やすいデジタル表示(LCD)

「自動吸引 」
  マイコン制御により従来の方式に比べ人為的誤差を解消。

「自己診断機能付き」で、「暖機運転も不要」
 測定者を選びませんので、どなたでもすぐ簡単にご使用いただけます。

「自動記録」
  99回分の測定結果を自動記憶します。

「データロガ機能付き」
 データロガ用のソフトウェアーと通信ケーブルをオプションでご用意しています。

<FP−30の仕様>

型式

FP−30

検知ガス

大気中のホルムアルデヒド

検知範囲

00.4ppm   (01.0ppm

検知時間

30分       (15分)

検知原理

試験紙光電光度法

検知方式

検知TAB方式(時間内積算値測定)

濃度表示方式

LCDによるデジタル表示

サンプリング方式

ポンプ吸引式

使用温・湿度範囲

-10〜+40℃90RH以下(結露なきこと)

メモリー機能

検知ポイント:99ポイント(測定終了時、自動記憶)

自己診断機能

光源及び受光部の不良・電池電圧低下
ポンプ不良・システム異常・温度異常

電源

単3形 乾電池4本

連続使用時間

12時間(アルカリ乾電池、無照明、無警報 20℃にて)

外形寸法

約85(W) X 190(H) X 40(D)mm(突起部を除く)

質量

約500g(本体、電池含む)

<標準付属品>
・検知TAB (20個入)
・キャリングケース
・単3形乾電池(4個)
・取扱説明書
・検査合格証

測定方法
新築住宅の場合、30分換気し、その後測定する家屋の外気に面した開口部を
全て閉鎖、5時間以上閉めきった後に測定する。
換気中と閉め切った際、室内にある窓、扉、建具、キッチンの戸棚や
クローゼット等の備え付け品の扉はすべて開放しておく。

測定時間は30分間。(WHOの指針に沿っている)

○VOC
濃度が最大になると予想される午後2時〜3時頃に測定するのが望ましい。

測定場所は、部屋の中央付近の少なくとも壁から1m以上離した
高さ1.2m〜1.5mの位置。(測定器は三脚等を使用してください。)

厚生労働省「室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び
標準的測定方法について」より