浮遊粉じん


取扱説明書

@液晶ディスプレイ
A電源スイッチ
B質量濃度スイッチ
C時間設定スイッチ
D開始/停止スイッチ
E採気口各部の名称

F測定/感度合せ切替えノブ
G排気口
HUSB/RS-232C出力(LD-3B型のみ)
Iパルス出力・電圧出力
J外部電源コネクター各部の名称


デジタル粉じん計の原理と構造
 大気中に浮遊している粉じんに光を当てると、粉じんの粒子から光が放射される、光散乱と呼ぶ現象が観測される。身近なものでは、映画館でスクリーンに届く光が帯状に見えるのもこの現象で、帯状の光は、粉じんの散乱光で、粉じんがまったくない状態では、光の帯を見ることが出来ません。粒子から散乱した光の強さは、粉じんの量に比例し、粉じん濃度が高ほど強く(明るく)見えます。厳密には粒子の大きさや、粒子の屈折率により散乱光の強度は変わりますが、予め標準測定法と相関を求めることで、粉じん濃度に換算した値を瞬時に測定することが出来る。この原理を応用した、ポータブル型デジタル粉じん計LD-5の検出部構造を〔図1〕に示す。検出部は、外部の光を遮る暗室内にレーザーダイオードで発光した光をレンズで平行な光線にして照射し、光のあたる部分にライトトラップと呼ぶ筒を置いて、光の反射を防いでいる。ライトトラップは球面レンズの中心に穴を開け、穴の中に設置している。ポンプで暗室内に取り込まれた大気の流れと光の帯が直交するように配置さている。光の帯を大気が通過すると大気に含まれている粉じんの粒子は光を受け散乱光を放射し、ライトトラップを設置したレンズと後方のレンズで検出器(PINホトダイオード)に集められ、電気信号に変換される。検出器から取り出した電気信号は最小検出感度のとき1013Aと非常に微弱な電流で、高抵抗(108Ωに相当)の電流電圧変換器で電圧に変換した後、約1000倍に増幅して最小検出感度1μgm310mVを得ている。増幅した電圧を粉じん濃度として、液晶表示器で数値として表示するようになっている。
内部構造

報告書は空気検査の中に記入する欄があります。


手順説明書 ←この手順説明書の方がわかりやすい

1.【BG(バックグランド)測定】


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※下記手順の 12 を実行してから電源を入れてください。

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1

F
の「測定/感度合せ切替えノブ」がMEASURE(メジャー)の位置にあることを確認します。
SENSI ADJになっている場合、ノブを引出し、左に回してMEASUREの位置にします。


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2

E
の「採気口」のカバーが閉じられていることを確認します。
開いている場合はカバーを上げて閉じます。


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3

電源を入れて1分待ちます。
(内部を清浄にするためです)


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4

C
の「時間設定スイッチ」を押し、BGを表示させます。
(数回押していくとBGと表示されます)
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5

D
の「開始/停止スイッチ」を押し、6秒待ちます。
6
秒後に自動的にバックグランド測定が終了します。
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2.【感度合わせ(スパンチェック)】

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1

E
の「採気口」のカバーが閉じていることを確認します。(スライドして上げます)


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2

F
の「測定/感度合せ切替えノブ」を時計方向に回し、SENSI ADJ(センシアジャスト)の位置で押し込みます。


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3

ディスプレイにSPAN CHECK(スパンチェック)と表示していることを確認します。


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4

D
の「開始/停止スイッチ」を押し1分待ちます。
(測定中は表示の数値が増えていきます)


 

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5

1分後、数値か粉じん計固有のS値(標準散乱板値)、またはその近辺の値で止まり、計測が終ります。

※感度合わせとは、この計測で値をS値に合わせることを意味しますが、ズレの補正は測定器自身が行いますので、計測後、手動で値を合わせ込む必要はありません。

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3.【測定】

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1

F
の「測定/感度合せ切替えノブ」を引き出し、左(反時計)方向に回してMEASURE(メジャー)の位置にします。


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2

E
の「採気口」のカバーを開きます。
(スライドさせ下げます)


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3

C
「時間設定スイッチ」を数回押しすと測定時間(例えば1分)を設定をします。
※測定時間を1分にする場合、ディスプレイ表示を 「BG」から「01min.」にします。
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4

D
の「開始/停止スイッチ」を押します。
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1分後測定終了〜


粉じん計の測定値はcpm1分当たりのカウント値)で表すことになっていますので、表示された値を測定時間で割ってcpm単位に直します。
1分測定で42countと出た場合は42cpmという結果になります。
この値に質量濃度換算係数K値を掛けると粉じん濃度をmg/m3の単位に変換できます。
事前にK値を測定器に入力しておいて測定後B質量濃度スイッチを押すとmg/m3の単位で結果を表示できます。

5

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