保健室薬品の管理
学校保健法第19条
「学校には、健康診断、健康相談、救急処置等を行うため、保健室を設けるものとする」と定められ
その備品は
「学校保健法および同法施行令等の施行に伴う実施基準」に具体的に記載されている
児童生徒、職員の救急処置等に使用されるもので、おのずから限定される

学校保健において学校薬剤師に期待されるニーズは、保健学習や環境教育への積極的な参画のみならず、保健室、理科室やプール等の適正な薬品管理、学校におけるシックハウス対策など健康的で快適な学校環境の維持管理、青少年の喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育、学校給食における衛生管理など、その専門的知識を十二分に生かしたソフト面、ハード面での期待がきわめて大きくなっているのが現状であり、単に薬の専門家という観点ばかりでなく幅広い分野でその指導助言が期待されるところである。

購入時管理

品目の選定―――学校の種別、規模、地域の実情
数量―――繁用の度合、使用期限
購入日付を明記
医薬品管理表〔医薬品使用簿〕に記載
使用時要点

小児量の注意
内服薬は原則として服用させない
添付文書の理解
開封時の注意
服用時点の指示の読み方
剤型の違いによる注意
外用殺菌消毒薬を使用する前に患部洗浄を
抗生物質等、薬事法で定められた有効期限の厳守
液剤を使用する時はラベルを必ず上にする

保管管理

薬品戸棚は直射日光の当たらない場所に設置
暖房器具の近くに設置しない
流しなど湿気の多い所に設置しない
施錠できる戸棚にする


薬品戸棚の医薬品は外用薬と内用薬を分けて保管
毒薬、劇薬を貯蔵しない

貯蔵方法の指示に従う
遮光容器――――――――――アクリノール、イソジン
30℃以下で保存―――――――アンモニア水
火気を避けて保存―――――――消毒用エタノール
遮光気密容器に30℃ 以下で保存―オキシドール

殺菌消毒薬の一覧

なおかつ、誰でもわかりやすい場所

廃棄

不用医薬品を廃棄する場合、原則として学校薬剤師の指示を仰ぐ
誤って第三者 ( 児童生徒等)に渡らないように注意する