研修会 
 (財)茨城県薬剤師会公衆衛生検査センターの事業概要と学校保健検査時でのワンポイントアドバイス H20.5.18


県学薬総会後の研修会です。


茨城県薬剤師会公衆衛生検査センターは全国で5番目の規模です。
薬剤師会の計画検査や学薬のプール水質検査でもお世話になっています。


緊急検査が24時間体制で行っています。県立多賀高校のプールに石灰やゴミなど投げ込まれた時にも夜間にかかわらず緊急検査をしてもらった時があります。



昨年のプール水の大腸菌検査では、法律が直前に変わり迷惑をかけました。スライド「学校プール水(1)」にあるように7月10日に変更になりました。これは簡単に分けられる検査方法ができたからです。

 大腸菌群 は、病原性のないものも含まれるので陽性になる確立が高く、それゆえにプール水は飲料水より基準が厳しく安全といわれていた。
 今回、大腸菌 となったことで、陽性になる率が1/10程度になりました。

前後しますが、「学校飲料水(2)」のスライドでは、今年、水質基準に塩素酸が追加になったことが書かれています。水道水を直接使用していれば問題ないのですが、タンクに貯めてから配水する場合には特に夏場に塩素酸が多くなります。安い次亜塩素酸ナトリウムには不純物が多く塩素酸が多くで易いです。


「学校給食の食品衛生(1)」では、ノロウイルスが圧倒的に多いことを示しています。



また手洗いでは、左の写真が作業中、右上が水洗い後、右下が消毒後の一般細菌の発生です。


ノロウイルスは、患者が下痢をしていなくても外に出てしまいます。給食設備では写真の湿式方式から乾式方式に変えるよう指導しています。写真にすると、ホースの先口が床に触れていることがよくわかります。これを最後の写真みたいに工夫をすると汚れません。

事故事例では、パンからの食中毒の例です。
予防としては、ともかく手洗いです。

以上萩野谷部長の講演から書きました。

(財)茨城県薬剤師会公衆衛生検査センターは、薬剤師会で作った検査センターですので大いに利用してください。質問も丁寧に答えてくれます。ホームページも茨城県薬剤師会のホーページの中に入っています。