ノロウィルス

ノロウィルス感染を防ぐための吐瀉物を処理する方法

 サットクリーンという商品名でハーパーベンソン株式会社から発売されています。
簡単にいうと、この粉をふりかけると固まるので消臭除菌しながら簡単に処理が
できるのです。養護教諭に聞かれたら紹介してみてください。

 また、床の消毒に塩素系漂白剤がつかえないときにスチームアイロンを使って
ください。高温のスチームを同じ場所に1分程度あてれば、ウィルスの感染性が
なくなります。

ノロウィルスの消毒

一般に使われているアルコール系の消毒薬や逆性石鹸系の塩化ベンザルコニウム液、ウェルパス等の消毒薬は効きません。
 塩素系の漂白剤(ハイター等)や次亜塩素酸系の消毒剤を使います。
これはノロウィルスには一般のウイルスの持っているエンベロープという膜みたいな鎧を持っていないためにエンベローブを壊す働きの消毒薬が効かないからです。
          
そのためにハロゲン族のフッ素、塩素、ヨウ素系を消毒薬として使用します。
          

具体的には、ハイター液キャップ2杯分(50ml)をボトル1本(2リットル)の水に薄めて消毒剤として使います。あまり濃度を濃いままで使うと漂白効果が出て脱色してしまいます。フローリングの床が白く色抜けしてしまう恐れがあります。

注意

ハイターは塩素系の次亜塩素酸ナトリウムが主成分。ほかにアルカリ剤として水酸化ナトリウム。液性はアルカリ性。

  酸性の洗剤と混ぜると中和されて塩素ガスが猛烈に発生してくるので危険。決して一緒に使ってはいけない。そのため、ラベルには「混ぜるな危険」の表示がしてある。アルカリ剤は容器中で次亜塩素酸ナトリウムの分解を防ぐためにある。強アルカリ性なので、必ずゴム手袋をして使う必要がある。

予防
 感染予防の最大の手段は「手洗い」。流水の「ぬるま湯」と石鹸を用いた2度洗いが最も推奨される。1回の手洗いとすすぎで付着ウイルス数が1000分の1に減少すると仮定した場合、2回目の手洗いを行うと当初の1,000,000分の1に減少する計算になる。
 冷水よりも温水のほうが洗浄効果が高い。汚れの度合いによっては3〜4回繰り返したほうがいいかもしれない。シャンプーで頭を洗う際、一度すすいでから2度目の洗髪を行うと、1度目と2度目では泡の立ち方が違うことを想起していただきたい。

感染の特徴
 ・少量(10〜100個)で感染し、発症率が高い。
 ・食品で増殖するわけではないので、食品の鮮度に関係なく感染する。
 ・何回でも感染する。
 ・主に食品を通じて感染するが、人から人へも感染する。
 ・感染者がすべて発症するわけではない。

 食品類についたノロウィルスは85度以上、1分間以上の加熱で死滅する。